北海道移住コンシェルジュブログ

2019/06/14
移住 北海道の日常

北海道の6月の気候にはこんな特徴が


「梅雨がない」と言われることも多い
ここ北海道ですが、
最近は「これって梅雨だよね」って
思うときも少なくありません。


そんな天候が続くのは、
決まって6月下旬から7月上旬にかけて。


今年は、適度なお湿りはありつつも、
北海道らしい澄んだ青空の広がる日が
続くような気候になることを
願いたいところです。


さて、本州に住んでいると、
南風が吹けば暖かく、
北風が吹けば寒いという印象を
強く持つ方が多いのではないでしょうか。


もちろん、そのイメージは
間違っていないのですけれど、
ここ北海道の6月に関して言うと、
必ずしも一般的なイメージとは
異なる現実があることは
生粋の道産子の間でさえも
広く知られているとは言えません。


実際、6月に南風が吹くと、
釧路や根室、室蘭、苫小牧などの
太平洋に面する地域では、
最高気温が15℃に届かない日もあって、
寒々しい気候が何日も続くことだって
決して珍しくありません。


その理由は、太平洋の海水温が
まだまだ低い状態であることに起因します。


海水温というのは、
空気よりも暖まるのに時間がかかりますから、
6月の北海道の海は、
まだまだ冷たいのですよね。


そんな冷たい海の上を通ってきた風は、
当然、冷えた空気を地上に送り込みます。


湿り気を多く含んでいれば、
霧が発生しますから、
6月に太平洋側の地域で日照時間が短いのは
こうした現象が大きく影響しているわけです。


摩周湖で発生する霧も
遠く太平洋から運ばれてきた
「海霧」であることが多いので、
6月は、いわゆる「霧の摩周湖」状態に
なることが多いと言えます。


しばしば、秋に摩周湖を訪れた観光客が、
「奇跡的に湖が見えた!」などと言って
興奮している様子を目にしますが、
実は、秋の摩周湖に
霧がかかることの方が珍しい。


それは、夏の間に
海水は十分に暖められているので、
海霧が発生する条件が
満たされにくいからです。


ですから、霧の摩周湖を見たいなら、
6月から7月にかけてが
最も確率が高いと言え、
青色に染まった湖面を見たいなら、
秋の方が圧倒的に確率が
高いということになるわけです。


観光で訪れるなら、
多少気候を読み違えたところで、
ちょっと寒い思いをするくらいで済みますが、
移住となると、
そんな単純な話にはならないですよね。


移住担当の市町村職員の方は、
その土地にしか住んだことのない方も
少なくないですから、
気候に関して言えば、
他の地域との比較について、
正確な情報がもらえないケースも
しばしばあるようです。


冬の寒さや雪の量のこともありますので、
その土地の気候については、
他地域との比較も含め、
事前に十分なリサーチをしてから
移住を決断するのが良いと私は考えています。