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北海道の人口分布

北海道民の○%が札幌市民!? もっとも少ない人口の市町村は?

平成27年国勢調査の結果を見てみると、北海道全体の人口は約538万人、このうち札幌市の人口は約195万人ですから、実に北海道民の約36%が札幌市民ということになります。
一方、最も人口の少ない音威子府(おといねっぷ)村では、村民が1,000人もいない状況となるなど、ここ北海道では、近年、人口の偏在化が加速しています。

人口の多い市町村トップ5
人口が多い市町村 人口
1位 札幌市 1,952,356
2位 旭川市 339,605
3位 函館市 265,979
4位 釧路市 174,742
5位 苫小牧市 172,737

その他、6位「帯広市」169,327人、7位「小樽市」121,924人
出典:平成27年国勢調査データ

人口の少ない市町村トップ5
人口が少ない市町村 人口
179位 音威子府(おといねっぷ)村 832
178位 神恵内(かもえない)村 1,004
177位 西興部(にしおこっぺ)村 1,116
176位 赤井川(あかいがわ)村 1,121
175位 占冠(しむかっぷ)村 1,211

その他、174位「初山別(しょさんべつ)村」1,217人、173位「島牧(しままき)村」1,499人
出典:平成27年国勢調査データ

道民の日常生活は、居住地が札幌市なのか、地方都市なのか、それとも田舎まちなのかによって全く異なるものであると言ってもいいでしょう。
札幌市への移住であれば、北海道の雄大な大自然の下で暮らすといったイメージとはやや趣を異にしますが、インフラは本州の大都市と遜色ない程度に整備され、便利な日常生活を送ることができます。
田舎まちに移住すれば、いわゆるスーパーがないような地域もあり、カルチャーショックを受けることがあるかもしれませんが、反面、これぞ北海道という豊かな自然環境の下、暮らすことができます。
これらの観点から、「○○町に住みたい!」とはじめから地域を極端に絞り込まず、「いったい自分はどんなところに住みたいのか」について、いったん立ち止まって冷静に考えてみることが、移住を成功させる大事なポイントになるのではないでしょうか。

北海道の気候

日本海側と太平洋側、内陸と沿岸で気候が異なる北海道

公的機関発表の統計データを見てみると、広い北海道、地域によって気候が大きく異なることがわかります。概して言えば、内陸は夏暑くて冬寒く、沿岸は夏涼しく冬暖かい。冬、日本海側は雪が多くて晴れる日が少なく、太平洋側は雪が少なくて晴れる日が多いと言えるでしょう。
ただし、地形や海流の影響などによって近接する場所でも気候が大きく異なる地域もあったりして、北海道の気候はかなり複雑ですので、移住の事前準備として、生活圏となる地域の気候は事前にしっかりと押さえておく必要があるでしょう。

夏が暑い主要都市ランキングトップ5
夏が暑い市町村 8月の平均気温
1位 札幌市 23.9
2位 函館市 23.7
3位 江差町 23.5
4位 小樽市 23.2
5位 岩見沢市 23.0
参考 東京都 27.1

その他、6位「旭川市」22.9℃、7位「帯広市」22.4℃
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

冬が寒い主要都市ランキングトップ5
冬が寒い市町村 1月の平均気温
1位 旭川市 -6.6
2位 帯広市 -6.0
3位 倶知安町 -5.6
4位 網走市 -5.5
5位 稚内市 -5.2
5位 岩見沢市 -5.2
参考 東京都 6.1

その他、7位「釧路市」-4.4℃
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

夏と冬の寒暖差が激しい主要都市ランキングトップ5
寒暖差が激しい市町村 1月と8月の平均気温差
1位 旭川市 29.5
2位 帯広市 28.4
3位 岩見沢市 28.2
4位 倶知安町 27.7
5位 札幌市 27.4
参考 東京都 21.0

その他、6位「網走市」27.2℃、7位「稚内市・小樽市」26.8℃
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

夏によく晴れる主要都市ランキングトップ5
夏によく晴れる市町村 8月の日照時間
1位 札幌市 225.3時間
2位 小樽市 223.1時間
3位 留萌市 223.0時間
4位 江差町 215.7時間
5位 岩見沢市 215.6時間
参考 東京都 156.5時間

その他、6位「旭川市」212.0時間、7位「倶知安町」206.6時間
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

冬によく晴れる主要都市ランキングトップ5
冬によく晴れる市町村 1月の日照時間
1位 帯広市 209.3時間
2位 釧路市 202.2時間
3位 根室市 165.6時間
4位 苫小牧市 141.9時間
5位 浦河町 122.5時間
参考 東京都 201.5時間

その他、6位「網走市」103.1時間、7位「函館市」102.7時間
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

雪が多い主要都市ランキングトップ5
雪が多い市町村 月最深積雪
1位 倶知安町 160.0cm
2位 岩見沢市 106.0cm
3位 帯広市 97.0cm
4位 小樽市 89.0cm
5位 留萌市 79.0cm
参考 東京都 6.0cm

その他、6位「旭川市」77.0cm、7位「札幌」74.0cm
平成28年データ。データ出典:北海道統計書、気象庁ホームページ

かつて、雪が少なく比較的温暖な胆振地方に位置する伊達市は、「北の湘南」として移住者に人気を集めました。当時、移住者は、いわゆる団塊の世代が中心でしたから、雪かきや雪道の運転などの心配が少なく、寒さによる体への負担も気にならないという意味で、伊達市が移住先として人気を集めたのもうなずけます。
一方で、若い世代の移住者の中には、伊達市は北海道らしさに欠けるとして、敬遠する方も少なくなかったようです。確かに、スキーやスノーボードを思う存分楽しみたい方なら、すぐ近くに雪質の良いスキー場がある地域を移住希望地とするのもまた、合理的なスタンスと言えるでしょう。
このように、「いったい自分はどんなところに住みたいのか」について、気候という観点からも、冷静に考えてみることが大事なのではないでしょうか。

北海道の産業と求人の傾向

北海道は全国と比較すると、第○産業の比率が低い!?

北海道の産業構造は、全国と比べ、第1次産業と第3次産業の比率が高く、第2次産業の比率が低くなっています。
こうした産業構造を背景として、他の地域と比べ、農林水産業やサービス業の求人割合が多いという傾向があります。ただし、農林水産業は参入のハードルがやや高いこと、サービス業は北海道内で人気の職種であることなどから、希望にピッタリあった求人がいつでも容易に見つかるかといえば、必ずしもそうとはいえないのが現状です。
一方、第2次産業では、製造業の占める割合は全国の約半分程度と小さいため、求人数が多いわけではないのですが、比較的高い収入を見込める求人であっても、なかなか応募者が集まらないという状況が、特に地方都市で、近年、より顕著な傾向として現れているようです。

全国と北海道の産業の比較
出典:平成26年度道民経済計算の概要(北海道経済部)

第2次産業の現場で人手不足に陥りがちな理由について、断定こそできませんが、道内においては、札幌市内での就職を希望する新卒者が極端に多いことや製造業に従事すること自体になじみが薄いこと、かつて3Kと呼ばれ「きつい」「汚い」「給料安い」といったネガティブなイメージを引きずっている求職者がいまだに多いことなどが一因となっているとも考えられます。
こうした不人気だけれどもやりがいがあって、しかも条件も良い求人が埋まりにくいという現状は、移住希望者が北海道内、特に地方都市で職探しをする上ではむしろ有利に働くと言えるのかもしれません。