北海道移住コンシェルジュブログ

2019/01/24
移住者の戯言 道民14年生のつぶやき

ホスピタリティ

"ホスピタリティ"


最近、よく耳にするようになったこの言葉、
和訳すると「おもてなし」。


「北海道はホスピタリティがなってない」と
揶揄されることも多いのですが、
実際のところ、どうなんでしょう?



先日、ジャパンフィッシングショーで
横浜を訪れた際、およそ30年ぶりに
中華街に立ち寄ってみたのですが、
暖簾をくぐった2軒に関して言えば、
ホスピタリティレベルは
許容できる限界を超えるほど
ひどかったですね。


一方、同じく横浜で立ち寄った
地元客でにぎわう人気店では、
北海道スタンダードとは
比較にならないほどハイレベルの
"おもてなし"をしてもらいました。


高級店というわけでもなく、
若いスタッフの多い大衆的なお店でしたが、
北海道でハイクラスとされるお店を
軽く凌駕するホスピタリティレベルに
良い意味でショックを受けたほど。


実際のところ、ホスピタリティというのは
その土地の歴史や文化だけでなく、
そこで暮らす人々の営みとも
密接に関わっているのだなあと
感じたりもした瞬間でした。



つまり、中華街では、
私たちが当たり前だと思っている
客と店員の関係性についての常識は
およそ通用しないのかもしれず、
目の前にある現実を自分たちの座標軸に
無意識にはめ込もうとするから、
「許容できない」と感じてしまう
だけなのかもしれないなと。


現に、中華街を訪れていた
地元のサラリーマンたちは、
こちらから見れば
首をかしげざるを得ない店員の振る舞いも
何事もなかったように
自然と受け入れていましたから、
彼らは「中華街文化」を
ひとつのあり方として肯定的に受け止め、
あえて自分たちの座標軸にはめ込もうとも
しないのでしょう。



そう考えると、確かに
自分の座標軸の中で比べれば、
北海道より横浜の方が
ホスピタリティレベルが高い
ということになるのですが、
そもそもそんな比較をすること自体
あまり意味を持たないという
考え方もあるのかもしれないなと
思ったりもします。


もちろん、現実には、
自分の座標軸の中で
無意識にホスピタリティレベルを
比較する人の方が多いでしょうから、
地域づくりの現場でよく言われる
「交流人口を増やそう」という視点で見れば、
「何を言っているんだ」ということに
なるのかもしれません。


でも、移住して
その土地に住むことを考えるのであれば、
あながち、おかしな考え方では
ないようにも見えます。


つまるところ、ホスピタリティという概念は
万国共通の基準があるわけじゃないので、
感じ方は人それぞれであって、
そもそも「良い」とか「悪い」とか
評価すべきものではないのかもしれないなと
ド派手なネオンを眺めながら
ふと思ってみたりした横浜の夜でした。



さてさて、皆さんは
"ホスピタリティ"をどのように
捉えていらっしゃるのでしょうか?


とりとめもないネタなんですが、
どうにも興味は尽きません。