北海道移住コンシェルジュブログ

2018/11/25
移住者の戯言 道民14年生のつぶやき

北海道のお菓子事情

「北海道土産と言えば、お菓子」


最近は、日本人に限らず
外国人観光客の方々にも
そんな意識が定着しているように
見受けられます。


ここ北海道は、すでに菓子王国としての
十分な地位を確立したと言っても
言い過ぎではないのかもしれません。


ところが、北海道の名菓と言えば、
そのほとんどが洋菓子であることに
お気づきの方もいることでしょう。


私が、北海道に住んでみて感じたのは、
たしかに洋菓子には、
ハイクオリティな商品が揃っている一方で、
和菓子には、数えるほどしか
名菓が存在しないということでした。


実際、時期になれば岐阜の中津川から
和菓子を取り寄せたりもしますし、
残念ながら、普段の生活圏には
満足のいくクオリティの和菓子が
ほとんど存在しないのが実情です。


だからと言って、
北海道内に胸を張って紹介できる
和菓子が存在しないかと言えば、
そんなことはありません。


クオリティが高い和菓子が、
小樽や函館、道南の江差など、
歴史のあるまちに存在するのは、
きっと偶然ではないでしょう。


先日、北海道の日本海側北部に位置する
増毛町でどら焼きを買ってきました。


増毛町も、歴史ある観光名所として
道内では有名なまちです。


実のところ、私は特段の
どら焼きフリークとかではないのですが、
増毛町のメインストリートから
少し奥に入ったところにひっそりとたたずむ
中村屋製菓さんの手づくりどら焼きは、
唯一、夢に出てくるほど感動的な味わい。


手焼きの香ばしいスポンジ生地といい、
質の高い北海道産小豆を
丁寧に炊いた手づくりの餡といい、
これを凌ぐ逸品とは
いままで出逢ったことがありません。


中村屋製菓さんは、
知る人ぞ知るお菓子屋さんではあるものの
雑誌でバリバリ紹介されるような
超有名店とかではなく、
道内のフツウのまちにある
地元客が多いフツウのお菓子屋さん。


「フツウ」だなんてちょっと失礼ですが、
そんな一見フツウに見えるお店で
こんなスゴイ商品を手づくりしているところに
北海道の底力を感じますね。


そのまちには、いったいどんな
魅力的なお店が存在するのだろうか。


移住地候補地を見て回る中で
意外と見落としがちだけれど、
移住後の日常生活を考えると、
実は、結構重要な視点なんじゃないかと
思ったりもするんですよね。